一般的な滝の多くは、河川の流れが落差によって崖から一気に吹き出す構造をしている。しかしここは違う。岩肌の隙間から地下水が網の目のように湧き出し、筋状になって川へと注ぎ込む「潜流瀑(せんりゅうばく)」と呼ばれる全国的にも珍しい形態をとっているのだ。
落差は約30メートル。白い髭のように細く何本も分かれて流れ落ちるダイナミックな様が、その名の由来となった。そして何より人々を惹きつけて離さないのが、滝壺を流れる美瑛川の不思議な色合いだ。十勝岳脈から湧き出る地下水には水酸化アルミニウムなどの鉱物成分が豊富に含まれており、これが美瑛川の本流と混ざり合うことで微小な粒子が形成される。そこに太陽光が差し込むと波長の短い青い光だけが強く反射され、あの絵の具を溶かしたような鮮やかな「美瑛ブルー」が生まれる。