生花・フラワーギフト産業において、ここ数年で最も顕著な変化は「一輪花束(シングルステムブーケ)」の日常化だ。かつては卒業式や発表会の配り物というイメージが強かった一輪ギフトだが、現在では自分へのご褒美や気軽な手土産として完全に定着した。
この潮流を加速させたのが、日比谷花壇や青山フラワーマーケットといった大手フラワーショップの提案力だ。青山フラワーマーケットが日常に溶け込むライフスタイルとしての花を定着させ、日比谷花壇が洗練されたギフトパッケージを次々と打ち出したことで、消費者の花に対する心理的ハードルは一気に下がった。高価なアレンジメントを構えて買う時代から、心惹かれた一本を気軽に連れて帰る時代へ。フラワーラッピングは、その身軽な贅沢を支える重要な架け橋となっている。