欧州や南米の有力メディアが日本の戦いぶりに寄せる関心は、日増しに高まっている。英国のスポーツ専門誌やフランスの大手紙は、「組織的な規律と圧倒的なトランジションのスピード」をSAMURAI BLUEのストロングポイントとして絶賛した。国際サッカー連盟(FIFA)が発表するランキングでも上位をうかがうポジションを維持し、国際的なプレゼンスは揺るぎないものとなっている。
だが、海外の辛口なスポーツジャーナリズムは弱点も見逃さない。欧州メディアが共通して指摘するのは、「引いて守る相手に対する遅攻の単調さ」と「パワープレーに対するエアバトルの脆弱性」だ。自陣にバスを停めるように守備を固める相手に対し、サイドからの単調なクロスに終始してしまう場面が散見される。
ピッチ上で素早く状況を把握し、臨機応変に攻め筋を変えるピッチ内のリーダーシップ。相手のプレッシャーを逆手に取るポゼッションの確立こそが、メガクラブの主力を揃える世界屈指の強豪国と渡り合うための最終ピースとなる。