ある日突然、初めて訪れたはずの外国の街並みで「この角を曲がると古いパン屋がある」「あの教会の裏には崩れた井戸がある」と直感し、それがすべて事実と一致する。こうした「地理的記憶」も、前世の記憶を持つ人々に共通する特徴だ。
単なる既視感(デジャブ)であれば、脳の処理エラーや一時的な錯覚として説明がつく。しかし、具体的な建物の構造や、数十年前に取り壊されたはずの建物の配置まで正確に言い当てるとなると、話は別だ。ある日本人女性は、旅行で初めて訪れたイギリスの田舎町で、19世紀の馬車のルートや当時の地主の名前をスラスラと口にし、現地の歴史家を驚かせた。彼女の脳内には、現代のガイドブックには載っていない「過去の地図」が明確に描かれていたのだ。