岡田悟氏の名を一躍全国区に押し上げたのは、週刊ダイヤモンド時代から一貫して追究してきた「医療とカネ」「巨大団体の権力構造」に関する調査報道です。
特に話題を呼んだ代表作が、講談社現代新書から刊行された『日本医師会の正体』や『製薬マネーと医師』、そして『東京女子医大の崩壊』といった岡田悟 著書の数々です。関係者の内部告発や膨大な開示請求データ、数百人に及ぶ当事者への直接取材を積み重ね、一般の報道機関がスポンサーや政治的配慮から踏み込めなかった領域を白日の下に晒しました。
当時の取材手記やインタビューで岡田氏は、「組織の論理に押し潰される個人の声や、密室で決まる利権の不条理を可視化することこそが記者の存在意義である」と語っています。名門女子医大の経営危機と理事長支配の実態を暴いた一連の報道は、文部科学省や警察の捜査の端緒ともなり、社会的な大反響を巻き起こしました。