「相手には内緒でお風呂からかけている」つもりでも、受話側の耳には違和感がありありと伝わっています。お風呂通話がバレる理由の筆頭は、浴室構造が生み出す音響特性にあります。
浴室の壁面やタイル、天井は硬質で平滑な素材で作られており、音波をほとんど吸収せずに反射します。これにより生じるお風呂通話のエコーと反響音(フラッターエコー)は、リビングや寝室での通話音とは周波数特性が根本的に異なります。特に現在主流となっているLINE通話でのお風呂の聞こえ方は、Opusなどの高音質音声コーデックが採用されているため、中高音域の微細な響きまで極めてクリアに再現されてしまいます。
通話アプリのノイズキャンセリング機能は周囲の雑音を低減する一方で、部屋全体の残響音を完全に消去することはできません。わずかな湯水が跳ねる音や、プラスチックの洗面器が擦れる高音、独特のこもった声の広がりによって、相手には「あ、今お風呂にいるな」と即座に見破られているのが現実です。