東京・渋谷や新宿、下北沢の街を歩くと、海外から訪れたディガー(掘り出し物を探す客)の多さに目を見張る。彼らの目当ては、70年代から80年代にかけて日本で制作されたシティポップや、独自の発展を遂げた和ジャズのオリジナル盤だ。
特に細野晴臣をはじめとするYMO周辺の作品や、当時の優秀なスタジオミュージシャンが手掛けた洗練されたサウンドは、海外のDJやコレクターの間でカルト的な人気を誇る。国内の棚に眠っていた良質な盤が次々と買われていく光景は日常茶飯事であり、店頭価格の上昇とともに、状態の良い邦楽ヴィンテージ盤の稀少価値は高まる一方だ。