プロシュートを語る上で欠かせないのが、ジョジョシリーズ全体を通しても屈指の知名度を誇る名セリフです。フィレンツェ行き特急列車の中で、弱音を吐き「ブッ殺してやる」と口先だけで息巻くペッシに対し、プロシュートは強烈なビンタと銃口を突きつけながらこう叱責します。
「『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!」
この言葉は、単なる脅し文句ではありません。「ブッ殺す」という言葉を口にした時点で、相手に警戒心を与え、自らの退路を断つ覚悟が鈍ってしまう。真の暗殺者であれば、殺意を言葉にして吐き出す前にすでに引き金を引いていなければならないという、命のやり取りを幾度も潜り抜けてきた男ならではの極限のリアリズムです。
有言実行どころか「不言実行」の極致を説いたこの教訓は、現代においても「口先だけの決意表明に意味はない」「迷う前にまず行動せよ」という本質的な行動哲学として、多くの読者の胸に深く刻まれています。