「今まさに息苦しくて眠れない」という切迫した状況において、薬を買いに走ることもできず、ただ布団の中で耐えるのは心身ともに消耗します。まずは道具をほとんど使わず、自分の身体の反射メカニズムを利用して今すぐ試せる鼻づまり即効解消法を実践してみましょう。
SNSやネットの口コミでも「嘘のように鼻が通った」と絶賛されているのが、脇にペットボトルを挟む裏ワザです。やり方は極めてシンプルで、詰まっている鼻の穴とは「反対側」の脇の下に、500mlのペットボトル(または丸めたタオルやクッション)を挟み、20〜30秒ほどグッと体重をかけて圧迫します。これには自律神経の「皮膚圧反射」という明確な医学的根拠が存在します。脇の下にある自律神経センサーが圧迫されると、反射的に反対側の交感神経が興奮し、充血して膨らんでいた鼻粘膜の血管がキュッと収縮して空気の通り道が広がるのです。
道具がない場合は、東洋医学で鼻疾患の特効穴として知られる鼻づまりツボ迎香(げいこう)の指圧が有効です。小鼻の最もふくらんでいる部分のすぐ両脇にあるわずかなくぼみに人差し指の腹を当て、斜め上(鼻骨の内側)に向けて痛気持ちいい強さで3〜5秒間押し込み、これを3〜5回繰り返します。迎香を刺激すると局所の血流循環が促され、鼻腔内のうっ血が軽減されます。
さらに、枕元でできる温熱療法として定番の蒸しタオルで鼻を温める方法も外せません。水で濡らして固く絞ったタオルを電子レンジ(500W〜600Wで約30〜40秒)で温め、火傷に注意しながら鼻の付け根から小鼻を覆うように数分間乗せます。温かい蒸気を吸い込むことで鼻腔内の粘膜が潤い、血行不良による腫れが鎮まるだけでなく、固まっていた鼻水が軟化して自然に排泄されやすくなります。
民間療法として知られる玉ねぎスライスの鼻づまり効果についても、現場ではたびたび話題に上がります。玉ねぎに含まれる揮発成分「硫化アリル」には、神経を刺激して一時的に鼻粘膜の血流を調整したり、抗炎症・殺菌作用をもたらしたりする働きがあります。枕元に刻んだ玉ねぎを小皿に乗せて置くだけで鼻がスッと通るケースもありますが、強い刺激臭が涙や結膜の刺激を招くこともあるため、肌の弱い方や乳幼児の枕元では換気への配慮が不可欠です。