子育て現場において最も親を悩ませるのが、子供が痛がってトゲを取らせない時の対処法です。一度でもピンセットや針で痛い思いをさせると、子供は条件反射で激しく抵抗し、手足を暴れさせてかえって危険な状況に陥ります。
小児心理学および家庭看護の観点から重要なのは、「力ずくで押さえつけない」という心理的アプローチです。子供がパニックになっている状態で患部を直視させると恐怖心が増幅するため、まずは「痛くないおまじないをしよう」と声をかけ、前述の重曹ペーストや水で濡らした絆創膏を患部に貼り、安心感を与えながら時間を稼ぐのが得策です。角質を柔らかくしておけば、後の処置が格段にスムーズになります。
また、子供が深い眠りに入った後(入眠後30分〜1時間程度の深いノンレム睡眠時)を見計らい、手元を照らすLEDライトとトゲ抜き専用の高精度ピンセットを用いて素早く摘出するのも現場で効果的な知恵です。先端が極細かつ平らに密着する医療用の高精度ピンセットであれば、皮膚を挟むことなくトゲの露出部だけを一瞬で捉えることができるため、子供を起こさずに処置を完了させることが可能です。それでも暴れる場合や奥深くに入っている場合は、決して自宅で深追いせず、小児科や皮膚科の医師に委ねてください。