ESTPがビジネスで失脚する引き金の多くは、外部環境ではなく内なる「退屈」にある。ゼロからの立ち上げに熱狂した創業者が、組織の制度化やコンプライアンス順守を求められるシリーズB以降のフェーズで突如精彩を欠く事例は枚挙にいとまがない。刺激を求めて無謀な多角化に手を出し、コア事業のキャッシュを溶かしてしまうケースも後を絶たない。
この罠を回避するための唯一の処方箋は、自らの弱点を補完する「知性派の相棒」を早期に組織へ組み込むことだ。内向的直観(Ni)や内向的感覚(Si)に長けたINTJやISTJタイプのCOOをナンバー2に据え、バックオフィスや構造設計を委ねる。自らは最前線のセールスやアライアンス交渉に専念する権限分立体制を築けるかどうかが、一発屋で終わるか偉大な企業を創るかの分水嶺となる。