一方で、熱狂の裏には家計のシビアな現実が横たわる。物価高や人件費の上昇を受け、私立中学校の初年度納付金や施設維持費は引き上げ傾向にある。さらに、受験対策塾の費用も高騰しており、中学受験は家庭の財務戦略そのものと言っても過言ではない。
不動産市場にもその影響は波及している。京成線の急行停車駅や主要乗り換え駅周辺では、ファミリー向けマンションの需要が堅調だ。「中学選びを見据えて、複数校へのアクセスが効く駅へ住み替える」という戦略をとる世帯が増加。駅近物件の価格は高止まりを続けており、教育環境への投資が住まい選びの最優先条件として君臨している。