アセチルコリンの働きを全身でブロックするため、狙った患部以外の場所にも影響が及ぶのが抗コリン薬の最大の難点です。代表的な自覚症状として、唾液の分泌が減ることによる激しい口の渇き(口渇)や、腸の動きが鈍くなることで起こる頑固な便秘が挙げられます。
また、目の瞳孔を調節する筋肉が弛緩することで「ピントが合わない」「光がまぶしい」といったかすみ目が生じるほか、発汗が抑えられることで体温調節が難しくなり、熱中症を引き起こしやすくなる点にも配慮が欠かせません。尿を押し出す力が弱まり、尿が出にくくなる排尿障害が現れることもあります。