世間に大きな衝撃を与えたのが、2026年3月の『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)の放送終了、そして2026年3月に迎えた『ブラタモリ』(NHK総合)のレギュラー放送終了でした。40年半にわたり深夜のカルチャーを牽引した『タモリ倶楽部』について、局側は「番組の持つ役割は十分に果たした」と発表し、惜しまれつつも有終の美を飾りました。
一方、全国各地の地形や歴史を独自の視点で紐解いた『ブラタモリ』の終了経緯には、タモリ自身の年齢と体調への配慮が深く関係しています。全国の険しい坂道や山道を長距離歩くロケは、70代後半を迎えていたタモリの足腰に少なからず負担となっていました。制作陣はスタジオ主体の構成への変更も検討したものの、「自らの足で歩き、地面の傾斜や石の質感を感じてこそブラタモリである」というタモリ本人のこだわりから、レギュラーという形態に区切りをつける決断が下されました。
惜しまれながらも自ら幕を引く姿勢は、まさにタモリならではの「美学」そのものです。惰性で番組を続けることを嫌い、最高峰のクオリティを保ったまま手放す選択は、テレビマンや視聴者から今も深い敬意を集めています。