大迫傑のキャリアを語る上で欠かせないのが、ナイキ ヴェイパーフライとナイキ アルファフライという二大フラッグシップモデルの存在である。日本記録を更新したあの歴史的レースの現場でも、彼の足元には常にこれらのシリーズがあった。
ナイキ ヴェイパーフライは軽量性と優れた操作性が特徴で、ピッチの変化や急激なペースアップに柔軟に対応できる。一方のナイキ アルファフライは、前足部に配置されたAir Zoomユニットが強烈なエナジーリターンを生み出し、一定のハイペースを刻み続ける展開で真価を発揮する。大迫は気象条件、コースの起伏、さらにはライバルたちのレース展開までを見極め、この2モデルを完璧に使い分けてきた。ギアの特性を熟知し、己の身体の一部としてコントロールする洞察力こそ、彼の強さの根源と言える。