八村塁が代表にもたらすインパクトは、依然として巨大だ。NBAの最前線で培われた圧倒的なフィジカルと、ミドルレンジからの確実な得点力は、相手のディフェンスプランを根本から破綻させる。彼がコートに入ることで、日本は「外中心のチーム」から「内外隙のない立体的なチーム」へと変貌する。
しかし、現在の日本代表の強さは、海外組だけに依存していない点にこそ真価がある。Bリーグのハイレベルな外国籍選手たちと毎週のようにしのぎを削る国内組の成長は目覚ましい。馬場雄大のタフなディフェンスとファストブレイク、吉井裕鷹の泥臭いインサイドワーク、そしてBリーグで頭角を現した若手ガード陣の躍進。控え選手がコートに立ってもチームのインテンシティ(強度)が落ちない「セカンドユニットの充実」が、過酷な国際大会を勝ち抜くための命綱となっている。