ドラッグストア頭脳陣へのヒアリングでも特に注意喚起されているのが、市販の風邪薬(総合感冒薬)と栄養ドリンクの飲み合わせです。知らず知らずのうちに成分が重複し、身体に過度な負担をかけているケースが後を絶ちません。
最も警戒すべきは「無水カフェイン」の重複摂取です。多くの総合感冒薬には、鎮痛成分の補助や眠気防止の目的で1回量あたり25mg〜50mgのカフェインが配合されています。ここにカフェイン入りの栄養ドリンクを重ねて飲むと、1回の摂取量が100mg近くに達し、急激な心拍数上昇(動悸)、手の震え、不眠、胃粘膜の荒れを引き起こす危険性があります。
漢方薬の代表格である葛根湯と栄養ドリンクの併用においても注意が必要です。葛根湯の主成分である「麻黄(マオウ)」には交感神経刺激作用を持つエフェドリン類が含まれています。これとカフェインを同時に摂取すると、中枢神経への刺激が過剰になり、血圧上昇や強い興奮状態を誘発することがあります。葛根湯と栄養ドリンクを併用する場合は、必ず「ノンカフェイン(カフェインゼロ)」の生薬ドリンクを選択しなければなりません。
また、一部のミニドリンク剤に含まれる微量アルコール(抽出溶媒としてのエタノール:0.1〜0.5mL程度)にも注意を払う必要があります。肝臓がアルコール代謝を優先することで、風邪薬の主成分(アセトアミノフェンなど)の代謝が遅れ、肝機能への負担が増大する恐れがあるためです。