ひとくちに「顔が黒くなる」と言っても、その病態は多種多様です。一般的に知られる紫外線起因の日焼けや老年性色素斑(加齢によるシミ)とは明らかに一線を画す病気が存在します。
代表的なものとして、女性ホルモンの変動や摩擦刺激が関与する「肝斑(かんぱん)」、炎症が引いた後に茶褐色や黒色っぽく色素が残る「炎症後色素沈着」が挙げられます。しかし、より注意を要するのは、薬剤の継続服用による色素沈着です。抗ガン剤や抗生剤、さらには一部の精神科領域の薬が、光線過敏反応を伴って顔面や露出部に黒ずみをもたらす事例が報告されています。