2026年に入り、各地で実証実験から実用化へとステップアップしたのが「洋上マルチプラットフォーム」だ。巨大なフロートの上に太陽光パネルや小型風力発電機を敷き詰め、自給自足のクリーンエネルギーを創出する。さらに、波のエネルギーをそのまま電力に変える波力発電ユニットを底面に組み込んだ複合型フロートも登場している。
防災面での貢献も見逃せない。地震による津波や高潮が発生した際、陸上のインフラが途絶しても、海上に浮遊する独立型フロート基地は沈没を回避し、避難拠点や医療ステーションとして機能する。揺れを低減するアクティブ・ダンパー技術の向上により、浮体の上に立っていても陸上と変わらない居住性が確保されている点には驚かされる。