今年の秋田大会の本命を1校に絞り込むのは至難の業だ。昨秋の県大会を圧倒的な投手力で制したノースアジア大明桜は、145キロ超の直球を誇る左右の二枚看板を擁し、頭一つ抜け出した存在感を放つ。だが、伝統の堅守を武器に機動力野球を磨き上げた秋田商業、粘り強い泥臭さで終盤の逆転劇を演じる金足農業、そして打線の破壊力で上位を脅かす能代松陽が怒涛の勢いで猛追する。
ノーシードから勝ち上がってくるノーマークの公立校も侮れない。春の地区大会で見せた各校の攻防を見る限り、一瞬のミスが即命取りになるような薄氷の勝負が連続するのは確実だ。スカウト陣の視線も、例年以上に熱を帯びて秋田のスタンドへ注がれている。