一連の騒動は、自由民主党の政権運営および衆議院における与野党対立の歴史において、極めて独特な政治ドキュメンタリーの1ページを形作っている。パフォーマンス重視の政治手法が問われる一方で、本質的な政策議論が「漢字の読み方」という枝葉の議論にすり替わってしまったことへの反省も残された。
当時を知る政治アナリストは、「言葉の端々を捉えて政権を追及する手法は、一見すると国民の溜飲を下げるが、政策深掘りの機会を奪う諸刃の剣でもあった」と指摘する。過剰なバッシングの反動として、政権批判のあり方そのものに対する疑問符が提示された時期でもあった。