歌のおねえさんに就任した瞬間、彼女たちの私生活には日本の放送業界でも類を見ない厳しい制約が課される。幼い子どもの「夢」と「理想の姿」を守り抜くため、NHK内部には鉄の掟とも呼ばれるプロフェッショナルな管理基準が存在するのだ。
代表的なものだけでも多岐にわたる。怪我を防ぐための自動車運転の禁止やスキー・スケートの自粛、万が一のスケジュール事故を防ぐための海外旅行の原則禁止。さらに、派手なメイクや髪型の変更、他局への出演規制はもちろんのこと、スキャンダルを避けるための「恋愛の禁止」やスナック・居酒屋への立ち寄り禁止まで指定されるという。朝夕の顔として子どもたちの手本であり続けること。その代償として、プライベートの多くを捧げる過酷なプロ意識が求められていた。