素材の質感を巧みに活かすペーパークラフト・手芸産業の拡大に伴い、季節を彩るペーパーアートの基準は年々高まっている。とりわけ夏を象徴する大輪の花と青々とした葉の再現においては、単に折り目をつけるだけでなく、植物本来の生命力をいかに再現するかが追求されてきた。
かつて文房具店で買える普通のグラデーション紙といえば子ども用だった。しかし現在では、繊維の並びや微妙な色ムラを再現した特殊和紙や両面同色タント紙が主流となり、季節の折り紙を楽しむ大人たちの心を掴んでいる。葉っぱ一枚の筋(葉脈)にまでこだわり抜く制作スタイルが、幅広い年代の愛好家の間で静かなブームを巻き起こしているのだ。