かつて、免許不要ボートといえばFRP(繊維強化プラスチック)製やインフレータブル(ゴムボート)が主流だった。しかし、前者は重量があり取り回しに苦労し、後者はフックや鋭利な魚のヒレ、沿岸の岩礁帯でのパンク事故という致命的なリスクを常に抱えていた。
そこに投じられたのが、高分子ポリエチレン(PE)の回転成形技術で作られた頑丈な艇だ。多少の座礁や岸壁への接触など物ともしない屈強さは、岩場の多い日本の入り組んだ沿岸部に驚くほど適合した。浅瀬を恐れずに踏み込める機動性こそが、多くのアングラーが求めていた解だったのだ。