本作を伝説たらしめた最大の要因、それは脚本を手掛けた宮藤官九郎の手腕と、主演・長瀬智也の凄まじいハマり役ぶりに他ならない。長瀬演じるマコトは、果物屋の息子でありながら、街のトラブルシューターとして様々な事件に巻き込まれていく。
「めんどくせぇ!」と吐き捨てながらも、仲間や困っている者を放っておけない人情味。鋭い眼光と恵まれた体躯から繰り出される豪快なアクション、そしてどこか愛くるしいコミカルさ。型に嵌まらない長瀬智也という表現者の魅力が、宮藤のエキセントリックな台詞回しと完璧にシンクロしていた。彼以外のマコトは存在し得ないと、誰もが納得させられたのだ。