価格上昇の主因となっているのが、サードパーティの事業者や個人が自由に取引を行うAmazonマーケットプレイスだ。平時には1箱数百円で入手できた標準的な不織布マスクが、一部のショップで突如として数倍から十数倍の異常値で出品される事例が多発している。
背景にあるのは、需要の増大を感知して即座に販売価格を跳ね上げる自動価格調整システムの悪用だ。意図的な買い占めで在庫を意図的に絞り込み、消費者の不安を煽って利益を貪る極めて不当な手法も目立つ。市民の健康を守る医療衛生用品産業の基盤を揺るがすこうした行為は、医療機関や高齢者施設への安定供給すら脅かす深刻な問題だ。