一度離れてしまった心の距離を、再び縮めることは可能なのだろうか。最新のカウンセリング現場では、無理に性交渉を再開させようとするのではなく、まずは「安全なコミュニケーション空間」を取り戻すアプローチが重視されている。
その手段として注目されているのが、第三者を交えた夫婦カウンセリングだ。当事者ふたりだけでは感情的になりがちな議論も、専門的なカウンセラーが入ることで、互いの本音や恐れを冷静に言語化できるようになる。また、日常的な手つなぎやハグといった非性的なスキンシップから段階的に信頼関係を再構築する手法も効果を上げている。大切なのは、「セックスをするかしないか」という二元論ではなく、互いのぬくもりや安心感を共有し直すことだ。