韓国での騒動が大きく報じられる一方で、欧米を中心とするその他の海外市場における受け止め方は多面的でした。ヘタリアに対する海外の反応は、熱狂的な歓迎と倫理的な懸念が入り混じった複雑な様相を呈していました。
アメリカやヨーロッパのアニメコミュニティでは、「退屈になりがちな世界史を楽しく学べるコンテンツ」として好意的に受け入れるファン層が多数を占めました。英語圏のアニメコンベンションではヘタリアのコスプレイヤーが会場を埋め尽くすほどのブームを巻き起こしました。
その一方で、欧州の一部歴史研究者や教育関係者からは、第二次世界大戦時の枢軸国(特にナチス・ドイツ体制下のドイツ)を無邪気なキャラクターとして描き、ホロコーストや侵略戦争の悲惨さを漂白しているのではないかという懸念も示されました。風刺と歴史修正の境界線をどこに引くかという議論は、文化圏の違いによって大きく温度差が生じる結果となったのです。