現地を訪れたファンが最も直面しやすいトラブルが、「スケジュール表に時間が記載されていたのに飛ばなかった」という事態です。これにはブルーインパルス訓練中止の理由と運用規定への深い理解が必要です。
訓練がキャンセルまたは変更される主な要因は以下の4点に集約されます。
- 気象条件の悪化(シーリング低下・視程不良・強風):地上は晴れていても、上空3,000〜10,000フィートに雲が広がっている場合、安全基準(航空法および自衛隊基準)に抵触し中止となります。
- 急激な天候変化やバードストライク警戒:松島基地周辺は沿岸部に位置し、海霧(ガス)の発生や渡り鳥の飛来ルートと重なるため、突発的な待機・中止が発生します。
- 他機や防衛・救難任務の優先:松島基地には救難隊(UH-60J、U-125A)やF-2戦闘機を運用する第21飛行隊も配備されています。実任務や緊急出難が発生した場合、滑走路運用はそちらが最優先されます。
- 機体コンディション・テクニカルトラブル:点検時にセンサーや油圧系統に微細な異常が検知された場合、人命最優先の観点から即座に飛行中止となります。
また、ブルーインパルス予備日現在の状況に関してネット上で散見される誤解として、「予備日と書かれている枠は必ず飛ぶ」という思い込みがあります。実際には、午前中の1stや2ndが悪天候や機体整備でキャンセルされた際の「代替枠」として確保されている性格が強く、午前の訓練が予定通り終了した場合は、午後の予備枠は実施されないケースが多々あります。公式発表の「予備」という表記は「実施される可能性がある枠」と捉えるのが現場のセオリーです。