動画配信サービスの定着により、数か月待てば自宅で映画を楽しめる時代になった。それにもかかわらず、なぜ人々はわざわざ劇場へ足を運ぶのか。その答えは、シアター自体の「ラージ・フォーマット(PLF)」化にある。
IMAX Laserや270度視野のScreenX、超体感型の4DXといった設備を備えたスクリーンは、連日高い座席消化率を誇る。通常の鑑賞料金に数百円から千円程度の特別料金が上乗せされるにもかかわらず、中央の見やすい席から埋まっていく現象が常態化しているのだ。「ただ作品を鑑賞する」のではなく「作品の世界に没入する」。配信との明確な差別化が、映画館の価値を再定義している。