世界的な牛肉価格の急騰や物流コストの上昇が続く中でも、腰塚は妥協を許さない。大量生産への打診や工程の自動化を求める声は絶えないが、同社は頑なに手ほぐしの工程を守り続けている。一日に作ることができる数量には自ずと限界がある。しかし、その限定性こそが品質の証であり、ブランドの誇りでもある。
工場拡大や技術の標準化を進めつつも、最終的な味の決め手となる塩加減や脂の配合割合は、長年の勘を持つ熟練の職人が毎日細かく調整を行っている。目先の効率よりも、変わらない本物の味覚体験を提供し続けること。時代が急速に変化する現代において、この愚直なまでのこだわりが顧客との強い信頼関係を築いている。