無添加カレールー選びにおいて、健康志向の生活者が見落としがちな2つの重要トピックが「パーム油」と「グルテン(小麦粉)」の存在です。
多くの消費者がパーム油不使用のカレールーを選ぶ理由には、健康管理と環境負荷の両面が存在します。アブラヤシから採れるパーム油は、常温で固形を保ちやすく酸化に強いため加工食品に重宝されますが、飽和脂肪酸の割合が約50%と非常に高く、過剰摂取は血中コレステロール値の上昇につながると指摘されています。さらに、森林伐採による生態系破壊への懸念から、欧米を中心とするオーガニックカレールーの比較においては、パーム油を排除してコメ油や圧搾一番搾りの菜種油、オリーブ油を使用しているかどうかが品質基準のメルクマールとなっています。
もうひとつの大きな潮流が、グルテンフリー(小麦粉不使用)カレールーの進化です。従来のルーは小麦粉を油で炒めた「ルウ(roux)」をとろみのベースにしていましたが、小麦アレルギーへの対応だけでなく、腸内環境を整える「グルテンフリー・ダイエット」を実践する層からの需要が急増しました。現在では、国産米粉やひよこ豆粉、玄米粉を微粉砕して直火焙煎する高度な技術が確立され、小麦粉を使ったルーと遜色のないとろみと口どけが実現されています。小麦特有の重さがなく、消化器系への負担が劇的に軽減される点が支持の理由です。