iPhoneのGPS機能は、子どもの安全確保や高齢者の徘徊防止など、家族間での見守りにおいて極めて高い実用性を発揮します。公式機能である「位置情報共有 ファミリー共有 設定手順」を活用すれば、最大6人のファミリーメンバー間で安全かつスムーズに現在地をシェアし合うことができます。
一方で、近年深刻なトラブルとなっているのが「パートナーの浮気調査目的での無断GPS追跡」です。「夫婦や恋人同士なのだから位置情報を把握しても問題ない」という認識は、法的に極めて危険な誤解です。
【無断GPS追跡に伴う主な法的リスク】
- 不正アクセス禁止法違反:相手のApple IDやパスワードを勝手に使ってiCloudにログインし、位置情報を取得する行為(3年以下の懲役または100万円以下の罰金対象)。
- プライバシー権侵害・民事上の不法行為:無断で相手の端末に共有設定を施したり、車や所持品にAirTagを忍ばせたりする行為。民事裁判での損害賠償請求の対象となり、離婚調停等でも有責配偶者側として不利に働くケースが多発しています。
- ストーカー規制法違反:相手の承諾なく位置情報を取得・監視する行為は、2026年の法改正以降、恋愛感情に基づく位置情報の無断取得として厳しく処罰される対象となりました。
警察庁や法務関係者の公開資料においても、デジタル機器を用いた無断追跡に対する取り締まりは年々厳格化しています。GPSを利用した見守りは、必ず当事者間の合意と明確な同意に基づいて運用されなければなりません。