ネット上の5ch、X(旧Twitter)、Yahoo!知恵袋などの投稿や購入者の実食レビューを分析すると、評価は真っ二つに分かれています。その境界線は「視覚的な先入観」と「調理・加工の形態」にあります。
実際に寄せられているネガティブな口コミの筆頭は、「まずい」というよりも「視覚的な生理的嫌悪感」に根ざしています。「脚や触角が口の中に刺さるような異物感がある」「内臓の独特な苦味と土臭さが鼻に抜けて飲み込めなかった」「油が酸化したような古い乾物の匂いがして一口でギブアップした」といった、見た目そのままの姿焼きを食べたユーザーの生々しい挫折コメントが目立ちます。特に大学のサークルや合宿、会社の懇親会などで罰ゲームとして無理やり口に入れたケースでは、トラウマに近い拒絶反応を起こす人が大半です。
一方で、自発的に購入した実験精神旺盛なユーザーや食品愛好家からは、驚くほどポジティブな声が上がっています。「コオロギスナックは小エビの素揚げや川エビの唐揚げと完全に同じ味覚で、ビールのおつまみに普通にイケる」「タガメサイダーの青リンゴのようなフルーティーな香気は人工香料ではなくフェロモン由来と知って感動した」「蚕の蛹は独特のクリーミーさとナッツのような濃厚なコクがあり、中華スパイスと合わせると本格的な酒の肴になる」といった声です。
味覚的な実態を整理すると、コオロギやバッタなどの直翅目昆虫は、外骨格に含まれるキチン質が加熱によってエビやカニなどの甲殻類を焼いたときと極めて近いピラジン系芳香化合物を生成します。そのため、目隠しをして食べれば「香ばしい海老あられ」と誤認する人が多いのも科学的な事実です。つまり、「まずい」という評価の半分以上は、脳が危険物や非食品とみなして発動させる心理的防御反応によるものといえます。