テレビ朝日という局のコンプライアンス管理とリスクマネジメントの観点からも、この騒動は大きな転換点だった。当時は「即時降板・無期限の自粛」という厳しい手打ちを行ったが、社員としての雇用を守りつつ、個人の適性に応じた再配置を行った点は興味深い。
加藤に対しては制作現場への再配置、田中に対してはABEMAという新しい実験場での再挑戦の機会を与えるなど、組織として社員を見捨てずに異なるキャリアパスを提示した。結果として、局はコンプライアンス上の厳罰姿勢を示しつつも、人材の能力を殺さない危機管理モデルを作り上げたと言える。