終戦から間もない1951年、鹿児島の地にひとつの少年野球チームが産声を上げた。「鹿児島オリオンズ」である。ボーイズリーグの草創期を支えたこのチームは、地域の子どもたちに夢と希望を与える存在として瞬く間に広がっていった。
時代が昭和から高度経済成長期へと向かう1956年、チームは大きな転機を迎える。名称を「ガッツ鹿児島」へと刷新。不屈の精神と泥臭いプレーを象徴する「ガッツ」の名を冠した。1968年には現在の主戦場である九州硬式少年野球連盟(フレッシュリーグ)へと編入。半世紀以上にわたり、南九州の硬式野球シーンを牽引する絶対的な柱となった。
単なる勝利至上主義ではない。ガッツ鹿児島が積み重ねてきた年月は、鹿児島におけるスポーツ文化の歴史そのものと言っても過言ではない。幾多のライバル校や強豪チームとしのぎを削りながら、常に南九州の頂点を見据えて培われたスピリットは、今も現役選手たちの血肉となっている。