3歳を過ぎると、個人の発達に加えて「集団の中での関わり」「社会性の育ち」が評価の大きな柱となります。5領域のバランスを意識した記録を構築しましょう。
3歳児:集団意識の芽生えと見立て・ごっこ遊び
平行遊びから、共通の目的を持った集団での遊びへと移行していく過渡期です。順番や簡単なルールを理解し始めます。
【記入例】
自分の好きな道具や積み木、粘土を自ら選び、目的を持って集中して形作ることができるようになった。友達のごっこ遊びに興味を示し、「いれさせて」と声をかけて仲間に入る姿が見られる。順番や交代のルールに戸惑うこともあるが、保育士の声かけにより納得して待つことができる。自分の感情を言葉で伝えようとする努力を認めつつ、葛藤の場面では丁寧な気持ちの受容に努めている。
4歳児:仲間関係の深まりとルール・役割の理解
友達との結びつきが強まり、ごっこ遊びに複雑なルールや役割分担を取り入れるようになります。数や文字に対する興味も深まります。
【記入例】
お医者さんごっこやブロッキング玩具で役割やテーマを自分たちで決め、協調して遊びを展開させている。数の概念に関心を示し、「みんなで〇個ずつね」と分ける仕草が見られる。外遊び後の手洗増や靴の整頓なども自律して行えるようになった。自分の意見を強く主張して友達と意見がぶつかることもあるが、お互いの思いを聞き出しながら、解決策を自ら見出せるよう見守りと助言を行っている。
5歳児:協調性の確立と小学校就学に向けた学び
園生活のリーダーとして自信を持って行動し、見通しを持って生活する力がつきます。話し合いによる解決や就学に向けた基礎能力を意識します。
【記入例】
集団におけるルールや約束事を深く理解し、行事の取り組みでは友達と意見を出し合いながら一つの目標に向かって協力する姿勢が定着している。友達に手紙を書いたり、時計の針を見て次の行動のスケジュールを考えたりと、文字や数量、時間への関心が極めて高い。自身の課題にも諦めずに取り組む頼もしさがある。就学に向けて、自信を持って小学校の生活へ移行できるよう温かく背中を押していく。