三重県朝日町で2013年8月に元少年(22)が中学3年の寺輪博美さん(当時15)を襲い死亡させた事件で、博美さんの遺族が元少年の両親に損害賠償を求めた訴訟は津地裁四日市支部で和解が成立した。両親が請求額の一部を遺族に支払う内容で、金額は公表されていない。
遺族が2015年10月「元少年へのしつけが不十分で、監護教育義務を怠ったのが事件の原因」として、慰謝料など計3200万円の支払いを求めて提訴していた。原告側の弁護士は和解を受け入れた理由について「両親からの謝罪の場が設けられたことなどを考慮した」と述べた。
金銭では到底埋められない喪失だ。それでも遺族が民事訴訟に踏み切った背景には、犯人と家族双方に向けた「責任を直視させたい」という強い意志があった。