2026年代半ばを越えた現在も、ヒット作に対するアニプレックスやテレビ局の要求水準は上がる一方だ。作画クオリティは年々神格化され、映画並みのクオリティを毎週の放送分に求める視聴者の目も肥えた。しかし、それを支えるスタジオのアニメーターの数は増えていない。海外からの受注コスト高騰も相まって、現場の負荷は跳ね上がっている。
アニメーション産業全体の市場規模が膨れ上がる一方で、現場に落ちる利益の比率は依然として極めて低い。クオリティ維持のために膨大な作画枚数を描き続けるクリエイターたちが、体調不良や精神的バーンアウトで離脱するケースが相次いでいる。作画崩壊を防ぐための無謀なリソース投入が、スタジオの経営そのものを圧迫するという本末転倒な事態すら起きているのだ。