「普段は海外映画を字幕で観るけれど、ズートピアだけは吹き替え版を選ぶ」という映画ファンは少なくない。その背景には、原語のニュアンスを殺さずに日本語特有の軽妙なリズムへと変換した優れた翻訳と、音響監督の綿密なディレクションが存在する。
英語圏独特のジョークやスラング、動物に掛けたダジャレなど、そのまま直訳すると伝わりにくい表現が、見事な日本語の言葉遊びに昇華されているのだ。声優たちの熱演はもちろんのこと、言葉の選定にかけた情熱が、視聴者に対してストーリーの感動や笑いをダイレクトに届ける要因となっている。