広島県教育委員会が設置する特別支援学校として開校した同校は、知的障害教育を中心としながら、児童生徒一人ひとりの発達段階に応じた個別指導計画を作成し、きめ細かな支援を行っています。基礎的な生活習慣の定着から社会で自立して生きていくための実践的なスキルの習得まで、長期的な視野に立った指導体制が整っています。
広島県立廿日市特別支援学校の小学部では、遊びや集団活動を通じたコミュニケーション能力の育成や、基本的生活習慣の確立に重きを置いています。身の回りのことを自分で行う達成感を積み重ねることで、学ぶ意欲と自己肯定感を育みます。
続く中学部では、基礎学力の定着に加え、作業学習の導入によって「働く力」の基礎を培います。木工、窯業、縫製、農園芸など多彩な作業種目が用意され、道具の扱い方や挨拶・報告などのマナーを実践的に学びます。
そして高等部では、将来の社会自立・職業自立を直接的に見据えた専門的な作業学習や現場実習(インターンシップ)が本格化します。校内での実習にとどまらず、地域の企業や福祉施設での現場体験を繰り返すことで、卒業後の生活を具体的にイメージしながら実践力を高めていく点が大きな強みです。