現在、前田愛にとって最も大きな生きがいであり奮闘の現場となっているのが、二人の息子たちの育成です。2011年に誕生した長男の波野七緒八(三代目・中村勘太郎)は15歳、2013年に誕生した次男の波野哲之(二代目・中村長三郎)は13歳となり、歌舞伎界の未来を担う若手として舞台上でめざましい輝きを放っています。
子役から青年期へと差し掛かる重要な時期において、学業との両立はもちろん、変声期や体作りに向き合う息子たちのケアは並大抵のものではありません。前田愛は朝早くからの弁当作りや学校行事への参加、さらには舞台袖での着替えの手伝いや立ち居振る舞いの指導まで、細やかな愛情を注ぎ続けています。厳しくも温かい眼差しで稽古を見守る母の存在が、若き兄弟の堂々たる舞台度胸を育んでいるのは間違いありません。