事故物件公示サイト「大島てる」が世の中に与えたインパクトは絶大です。もともとは代表の大島学氏が家業の不動産業において、競売物件や仕入れ対象の素性を調査するために個人的に記録していたデータベースが発端でした。現在では一般ユーザーが自由に情報を書き込めるCGM(Consumer Generated Media)形式へと移行し、日本全国のみならず海外の一部事案まで網羅する巨大プラットフォームへ成長を遂げています。
地図上に表示されるトレードマークの「炎マーク」には、明確な基準が存在します。基本的には1件の事案に対して1つの炎マークがプロットされますが、同一のマンションや敷地内で複数の事件・事故・火災・孤独死などが発生している場合、炎マークのサイズが大きくなったり、数字が重なって表示されたりする仕組みです。これによって、一目でその建物や土地の履歴リスクを把握できるよう工夫されています。
スマートフォン向けのウェブブラウザやアプリ版での使い方も直感的です。現在地情報(GPS)と連動させて周囲の事故物件を瞬時に検索できるほか、住所や駅名での絞り込み、投稿された日付順での閲覧が可能です。しかし、誰もが匿名で投稿できるシステムである以上、情報の裏取りがどの程度行われているのかという根本的な課題が常に付きまといます。