十朱幸代の人生を語る上で欠かせないのが、トップアイドルとして一世を風靡した西城秀樹さんとの熱愛報道です。1980年代後半から1990年にかけて報じられたこの関係は、12歳という年齢差も相まって列島に大きな衝撃を与えました。
当時、ふたりの交際は単なる噂にとどまらず、結納や結婚の準備が進んでいると報じられるほど真剣なものでした。ところが、突如として婚約解消と電撃破局が発表され、当時は様々な憶測が飛び交いました。
沈黙を守り続けていた十朱幸代ですが、後年に上梓した自叙伝『愛し続ける私』の中で、当時の破局の真相を赤裸々に告白しています。結婚に向けて話し合いを重ねる中で、西城さん側からは「仕事を辞めて家庭に入ってほしい」という希望が提示されました。しかし、十朱さんにとって女優という仕事は命そのものであり、家庭に入る決断はどうしても下せませんでした。
さらに、彼がまだ若く、これから築いていくべき未来や後継ぎの問題を考えたとき、「自分の存在が彼の重荷になってはいけない」と身を引くことを決意しました。憎しみ合っての別れではなく、お互いの立場と将来を深く尊重し合った結果の苦渋の決断であり、彼女自身も「心から愛していたからこそ別れを選んだ」と振り返っています。