ここで改めて整理しておきたいのが、「チューペット」という商品そのものの歴史だ。実は、元祖である前田産業の「チューペット」は、2009年に生産設備等の問題から製造・販売を終了している。つまり、現在の店頭に並んでいるものは、すべて他社が製造する類似の商品なのだ。
それにもかかわらず、私たちは今でも「チューペット」と呼び続けている。商標が一般名詞化する現象は「ホッチキス」や「セロテープ」など多々あるが、この駄菓子アイスもまた、その代表例と言える。本家が消えてもなお、人々の記憶と呼び名の中に生き続けるブランドの強さには驚かされる。