近年の青果流通業における最大の変革は、収穫から消費者の手元に届くまでのスピードと選択肢の飛躍的な増大だ。従来の卸売市場を経由するルートに加え、多様なデジタルプラットフォームが物流の風景を塗り替えた。
農家直送ECサイトの代表格である食べチョクでは、木上で限界まで熟させた「完熟果実」が畑から直接届く。市場流通の過程で傷むのを避けるため、早摘みが当たり前だった高級果実が、最も美味しい瞬間に収穫されて家まで配送される仕組みだ。一方、都市部の即日配送を支えるAmazonフレッシュは、高度な温度管理物流網を駆使し、朝採れの鮮度を保ったまま食卓へ届けるインフラを完成させた。流通の進化が、果実本来のポテンシャルを100%引き出している。