この名曲の魅力を語る上で欠かせないのが、作詞を手がけた星間順一郎の存在だ。当時、地元のラジオ番組に寄せられた一通の詩がすべての始まりだった。プロのソングライターによる計算された言葉選びではなく、一人の生活者が仙台の街と自然に寄せる素朴で深い愛着が、言葉の端々から溢れ出している。
「杜の都」「七夕の飾り」といったローカルなキーワードが、星間の手にかかると途端に普遍的な美しさを帯びる。さとう宗幸という稀代の表現者がその詩に出会い、温もりあふれるメロディと伸びやかな歌声を吹き込んだことで、素朴な一文は永遠の生命を得ることとなった。制作背景にあるこの偶然と必然の交差こそが、楽曲に底知れぬぬくもりを与えている。