ネット特有の冷めたトーンや自虐的な投稿を読み解くと、そこに見え隠れするのは若者たちの強烈な孤独感と将来への不安だ。SNSでは同期や友人が「内定を獲得した」「有名企業から内々定をもらった」とキラキラした報告をアップする。その眩しさに耐えかねた学生が、鬱屈した感情を吐き出せる場所は限られている。
他人の不幸や選考落ちを笑い飛ばすような荒涼とした書き込みであっても、自分と同じように苦しんでいる人間がこれほど多く存在するという事実に、どこか救われている側面もある。
専門家はこれを「負の感情によるピアサポート(同世代間相互支援)」の変形と指摘する。表向きは他者を煽り叩き合っているように見えて、その実、孤立無援の就活戦線において互いの傷を舐め合い、何とか正気を保つための安全弁として機能しているのだ。