受験生や保護者が最も注視すべきは、入試難易度だけでは測れない「出口実績」における実質的な格差だ。企業の採用現場において、以前のような「GMARCHなら一律に書類通過」という大雑把なフィルターは形骸化しつつある。
主要メガバンク、総合商社、外資系コンサルティングファーム、大手IT企業への就職決定率を比較すると、各校のカラーと強みが如実に現れる。明治大学は抜群の就活力とOB・OGネットワークの強さで、金融からメーカー、マスコミまで全方位で安定した強さを誇る。青山学院大学は外資系企業や航空・マスコミ業界に顕著な実績を残し、立教大学はグローバル企業や大手サービス・金融業界に手堅い。
資格試験と堅実な就職に圧倒的な強みを持つのが中央大学だ。司法試験や公認会計士、国家公務員総合職の実績は早慶に匹敵し、実利を重んじる企業人事からの信頼は依然として厚い。法政大学はIT系メガベンチャーや中堅・大手企業への幅広い配属実績があり、学習院大学は伝統的な金融機関や老舗優良企業へのパイプが強固だ。
難易度順のヒエラルキーと、就職市場における実利的な評価は必ずしも一致しない。この「ねじれ」こそが、現在のグループ内格差を複雑にしている最大の要因といえる。