かつての皇室報道は、公的な行事や儀礼的な側面に重きを置くことが主流だった。しかし近年の皇室ジャーナリズムは、皇籍を離れた女性たちがどのように社会と向き合い、自らの人生を切り拓いているかという「個の生き方」にも鋭い視線を注いでいる。
過度なプライバシー侵害を避けつつ、節度ある距離感で見守る報道姿勢が求められるなか、守谷絢子さんの生活は一つの良質なモデルケースとして捉えられている。皇室の伝統に根ざした品位を保ちながら、一般社会のルールや感覚に適応し、市民としての義務と権利を全うする姿。伝統と現代社会の架け橋となるそのあり様は、これからの皇室のあり方を議論する上でも貴重な示唆を与えている。